宗教とは、比べない生き方。
比較の無い、別次元。
比べて価値観を見出すのではない立脚地。
優劣判断ではない立脚地。
弱い自分は、ダメということは無い。
ダメな自分は生きる資格は無いという判断が、誤り。
そもそも、優劣判断が、誤りの元。
苦しみの原因。
ダメとか、ダメでないとかの判断が、苦しみの元。
役に立つ・役に立たないの判断が、苦しみの元。
立派である・立派でないの判断が、苦しみの元。
出来る・出来ないの判断が、苦しみの元。
勝ち・負けの判断が、苦しみの元。
現代社会は、役に立たない人・立派でない人・負けた人・落ちこぼれた人・貧乏な人に、やさしくない。
現代社会は、勝たなきゃダメ。
勝てば、それで良いのか。
現代社会は、弱い人に冷たい。
表面はやさしいように見えていても、本心は冷たい。
例外を認めたくない、不寛容。
本音は、弱いからダメなんだ。
なんで、弱い人にお金を出す必要があるの?
なんで、ダメな人を、守ってあげなきゃいけないの?
弱者にとって、非常に生きづらい。
宗教は、人間社会の価値判断を超えた受け止め。
勝ち負けではない受容。
優劣ではない受容。
「優れているから、素晴らしい。」「優れていない者は、排除」ではない。
「劣っているから、ダメ」「弱いから、ダメ」ではない。
「優れている教えを依り所にしろ」ではない。
宗教は、寛容。
宗教は、排除が無いもの。
宗教は、無条件。
宗教は、包容力。
宗教は、例外の無い一つ。
宗教は、勝ち負けを超えた力強さ。
宗教は、優劣を超えた力強さ。
宗教は、多少を超えた力強さ。
二極判断ではない一つ。
その価値観で、力強く生きること。
宗教は、判断を超えた生きる依り所。
待対の無い一つ。
一つになっているから、力強い。
振り回されないから、力強い。
たんたんとしていられるから、力強い。
ダメな自分も受け入れている。
ろくでもない自分も、受け入れている。
弱い自分も、受け入れている。
泣き虫な自分も、受け入れている。
どうしようも無い自分も、受け入れている。
死にたくなっている自分をも、受け入れている。
それが、宗教。
だから、究極。
根源的。
真髄。
比較を超えて、変わらない。
一貫。
社会に振り回されない生き方。
世の中には、自分でも、どうすることも出来ない問題がある。
我々は、どうすることも出来ない問題で、死にたくなる。
例えば、生まれの問題。
自分は、望まれて生まれていない子。
欲しいと思って生まれていない子。
必要のない子。
邪魔な子。
居なくても良かった子。
それで、インナーチャイルドは、いつも泣いている。
それで、自己評価が低い。
インナーチャイルドは、生れを引きづっている子。
親の冷たさ。
愛情がない。
愛されたいのに、愛されなかった記憶。
それが、自己評価の低さに。
自分で自分を褒めても、心には穴。
他人に褒められても、心に穴。
出世しても、心に穴。
お金を得ても、心に穴。
満たされないインナーチャイルド。
インナーチャイルドを救うには、親からの生れを超えた「再誕」。
生れを超えた、生き直し。
宗教心での、誕生。
宗教は、生れや死をも超えるもの。
生老病死を超えるもの。
何処で、誰として生まれ、どう育ったかを超えた「父母未生以前の自己」。
自分にとっての「生れを超え、老いを超え、病気を超え、死を超える」とは?
その答えが、見つからない限りは、再誕出来ない。
イジメを超え、虐待された経験を超え、障害が有ることを超え、壊れた心を持つことを超え、ダメな自分を超え、ろくでもない自分を超えるとは?
その答えは、大脳判断を超えた「本来の自己」の気付き。
大脳判断では無い価値観。
変わらない自分。
大脳の知らない変わらなさ。
変わらないでいられることは、力強い。
誰にも左右されないことは、力強い。
ダメな自分をも受け入れる心は、力強い。
やさしさは、力強い。
包容力は、力強い。
「誰もが幸せでありますように」の願いは、力強い。
金銭の多少に左右されない方が、力強い。
役に立つ立たたないで判断しない方が、力強い。
常に同じでいられる自分・変わらないでいられる自分は、力強い。
常に心の奥底で、イキイキのびのびしている自分は、生れを超えた力強さ。
深い所で繋がり合って、生きて行く生き方は、生れを超えた力強さ。
寂しくない。
宗教での結びつきは、そういうもの。
優劣判断からの解き放ち。
自由。
自立。
自分は自分。
自分なりの再誕。
Comments